調子に乗って☆ Rye② ☆

　 石畳と坂道、そしてかわいい家々という、この町の特徴を全部写すコトのできた１枚。ちなみに右が私、左は頼れる姉さん・カズミさん（当時大学院生）♪お昼を食べる時間ももったいないと感じた私たちは、リンゴ(日本の物より小さいから、デザートや夜食にピッタリ。皮の付いたまま、丸ごと食べます)やパンやお菓子を電車の中で囓りながら時間を節約し、１ヶ所でも多くの場所へ行けるようにがんばりました。

　 そういえば卒論の作品に関してもう１つ偶然がありました。私たちの滞在していたCanterburyという町は、チョーサーの名作『カンタベリー物語』で有名ですが、ここは英国国教会の総本山である「カンタベリー大聖堂」があるイギリス最大の巡礼地なんです。もちろん中を見学しに行きましたし、授業では大聖堂について調べ上げて、英語でプレゼンまでしました。
このように、私にとってとても思い出深い場所であるカンタベリー大聖堂。実は『ねじの回転』という物語は、カンタベリーの大主教がジェイムズに幽霊話を語ったコトが基礎となって誕生しているんです。２ヶ月くらい前に秋山正幸氏の論文でこのことを知って、ちょっと鳥肌が立ちました（笑）。日本では決して有名とは言えない作品ですが、何故か私は物語の概要を読んだ時にとても惹かれたんです。こんな数々の偶然が待っているなんて全く予想していなかったのに…。やっぱりこの作品と出合ったのは運命なのカモしれませんね